こんにちは。とむ( @tomnblog )です。
今回は、こんな疑問に答えます。
- 「仮想通貨の税金について知りたい」
- 「大した利益出てないから黙っててもいいでしょ?」
- 「他の通貨に替えて保有してるからまだ大丈夫〜、だよね?」
話題の仮想通貨。
投資対象としてだけでなく、NFTアートやSTEPNなどのGameFiで楽しむこともできます。
「新しい時代の到来」したみたいで、良いですよね。
ただ、メリットばかりが先行して面倒なところは発信されないもの。税金は特に面倒。
仮想通貨の税金について、よく分からないな…。
結論として、仮想通貨は雑所得です。
ただ、「計上されるタイミング」に気をつけなくてはいけません。これを知らないと税金がやばいです。
翌年の税金が支払えない可能性も出てきます。
また通貨の取得時にはその通貨を税務署に届け出る必要もあります。
この記事では仮想通貨に関する税金についてお伝えします。専門的な話も多いですが避けては通れませんので、一緒に勉強していきましょう。
本記事の内容
仮想通貨の税金の大きな落とし穴【知らないとやばい】
所得の種類は11種類あります。
- 給与所得
- 不動産取得
- 事業所得
- 配当所得
- 退職所得
- 利子所得
- 譲渡所得
- 山林所得
- 一時所得
- 雑所得
詳しくは検索してみましょう。または下記リンクより確認してくださいね。
所得税とは?所得の種類から計算方法、納税方法までわかりやすく解説! | クラウド会計ソフト マネーフォワード
仮想通貨は雑所得に分類されます。
例えば1BTCを400万円で購入した後、1BTCを500万円で売却したとします。この時の利益は100万円ですよね。この100万円が雑所得として計上されます。
雑所得は総合課税の対象となります。給与など他の所得をあわせた額で所得税が変化します。
雑所得は総合課税の対象となります。給与など他の所得をあわせた額で所得税が変化します。
またこの所得税は累進課税であることに注意が必要です。
所得の金額によって税率が変化し、住民税と併せて最大55%を税金として納付する必要があります。
次の4つのことに注意しましょうね。
- 他の通貨に変えた時こそが「落とし穴」
- 売買損益計算方法
- 所得税の暗号資産の評価方法の届出書
- 年末に確定申告が必要
他の通貨に変えた時こそが「一番の落とし穴」
仮想通貨、特にビットコインは初期に保有していた人には莫大な利益を産みました。
その後様々なアルトコインが登場する中で、「爆上げしたビットコインをアルトコインに変える」という選択をとった人が複数いました。
ビットコインをイーサリアムに変える、という感じです。
ここに税制上の落とし穴があります。これがやばい。
仮想通貨は他の通貨に変えた時点で損益が確定されます。
50万円で買った1BTCが100万円に値上がりした時に100万円のイーサリアムを購入した場合、その年の雑所得に50万円が計上されるのです。
これがまだイーサリアムだったらよかったのですが、中には私たちが聞いたこともないようなコインに投資した人もいました。どうなったかというと、50万円は利益として計上されるが、投資した新たなコインは下落して無価値になる、といった現象が起きたのです。
安易に他のコインに乗り換えることはやめましょう。
売買損益計算方法
仮想通貨の所得がいくらになるのか、計算方法は2通りあります。移動平均法と総平均法です。
これらについてはしっかり知識を得るべきなので、参考URLを貼っておきます。
仮想通貨にかかる所得税って?基礎知識から計算方法、確定申告、納税まで
不安な場合は、きちんと専門の税理士さんに相談しましょうね。
損益通算が出来ない
仮想通貨は他の雑所得と損益通算出来ません。
仮想通貨で大きな損失を出した年に、給与と通算して翌年の税金を軽くする、といったことは出来ません。
国税庁 暗号資産に関する税務上の取扱いについて(情報)(28ページに記載)
他の雑所得との合算できませんので注意が必要です。
所得税の暗号資産の評価方法の届出書
恥ずかしながらこの記事を書くまでこの届出書を知りませんでした。新しい仮想通貨を取得した場合、この届出書を提出する必要があります。
この届出書に基づいて仮想通貨益の計算が行われますので、必ず提出するようにしましょう。私も提出予定なので、別途記事を予定しています。
それにしても書類名どうにかならなかったものか…
年度末に確定申告が必要
これは投資経験のある人なら常識ですね。確定申告により給与所得と雑所得の合算が必要になります。
現在はe-taxによる電子申請が可能になりましたので、それほど手こずらないでしょう。e-taxの利用申請もオンラインで可能です。
私も最近e-taxを利用しましたが、とても簡単でびっくりしました。
確定申告、しないとどうなる?
申告しないとその年は特に何もなく通り過ぎてしまうことが大半です。ですが税務署もきっちり調査をしています。
はっきり言ってバレます。
しかも追徴課税という名目のオマケ利息までついてきます。バレる前にしっかり申告しておきましょう。前述の届出もお忘れなく。
まとめ
今回は仮想通貨の税金についてお伝えしました。
もっと詳しく知りたい方は一冊でも本を読んでみることをお勧めします。
正直、「こんなに取られるの?」と思った人も多いと思います。ですが納税は国民の義務であり、仕組みが変わらない限りは支払わなくてはいけません。
選挙に行きましょう。
どんな投資でもそうですが、しっかり制度を把握して取り組む必要があります。
知らないだけで大きな損失を生むこともあるので、少しずつでいいので調べて制度全体を把握していきましょう。
それでは、良きクリプトライフを。