- 「最近よく聞くビットコインて、つまり何?」
- 「興味あるけどチャートが大荒れでやばそう…」
- 「サルでも分かるように説明してください」
こんな疑問・要望にこたえます。
最近ネットやニュースでも「ビットコイン」「仮想通貨」「暗号資産」といった言葉をよく見かけるようになりました。
「ビットコインって、バーチャルなお金でしょ!」という理解は間違ってはいませんが、残念ながら現在の市場を鑑みると少し知識不足と言わざるを得ません。
ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれ、現実世界での金に例えられます。それは現物の金が各国の通貨に置き換えられて取引されるのと同じように、ビットコインが他の暗号資産(アルトコイン)によって支えられているからでもあります。
暗号資産の世界では常に新しい通貨が生まれておりその変化についていくことは至難の業です。まずはすべての暗号資産の先駆けになったビットコインについて知り、暗号資産の基礎的な知識を身につけましょう。
*この記事を読むための時間は4分です。隙間時間にちゃちゃっと読みましょう。
本記事の内容
ビットコインをわかりやすく解説
そもそも暗号資産とは何なのか
暗号資産は下記の性質を持ちます。
- (1)不特定の者に対して、代金の支払い等に使用でき、かつ、法定通貨(日本円や米国ドル等)と相互に交換できる
- (2)電子的に記録され、移転できる
- (3)法定通貨または法定通貨建ての資産(プリペイドカード等)ではない
ビットコイン以外の仮想通貨(イーサリアムやリップル等)も暗号資産です。また最近流行りのNFTは同様の技術を用いていますが、持ち主が判別できる(非代替性)という点で暗号資産ではありませんので注意が必要です。
参考:暗号資産(仮想通貨)とは何ですか? : 日本銀行 Bank of Japan
概要
以下wikipediaからの引用です。
ビットコイン(英: Bitcoin)とは、中央銀行や単一の管理者を持たない分散型のデジタル通貨であり、仲介者を必要とせず、P2P(Peer to Peer)でビットコインネットワーク上でユーザーからユーザーへとビットコインを送信することで取引ができる[9][10][11][12]。その取引はネットワークノード[13] によって検証され、ビットコインのすべての取引履歴がブロックチェーン (blockchain) と呼ばれる台帳に分散的に記録される[9][14]。
知らない単語がたくさん並んでいますね。
簡単に言うと、「デジタルの世界で個人同士でやり取りできる通貨」になります。現実でいう銀行がユーザー間に介入しないんですね。これにより送金を無料または格安で行うことが出来ます。
ただし個人同士のやりとりを誰かが正確に記録しないと、なんだか悪いことが起きてしまいそうですよね。
取引を正確に記録する行為が上記引用の後半、ブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録する作業、つまりマイニングということになります。
ビットコインは暗号資産のひとつです。
発行
マイニングを最も早く行った人には報酬として一定のビットコインをもらうことができます。
これがビットコインが発行される唯一の方法です。ですから、使用する人が多ければ多いほどビットコインは数多く出回ることになります。
一方で、ビットコインの発行上限数は決まっています。インフレが起きないんですね。
これはビットコインを生んだ「サトシ・ナカモト」という人が初期に組み込んだ仕様で、今後覆ることはありません。
その上限数は2100万枚で2021年12月時点で90%が発行されています。さらに言えば、暗号鍵の紛失や所有者の死亡によって多くのビットコインが「存在しているのにも関わらず流通しない」状態になっていると言われています。
ニーズが高まっているのに発行枚数は制限され、さらに流通しているものが少ない。この状態がBTCを大きく価格上昇させたひとつの原因なのです。
サトシ・ナカモトについて
BTCの変遷を調べれば必ず行き当たるのがこの人物です。
正確に言えば人物か団体か、男性か女性か、何も分かっていません。ビットコインに関する論文を公開し、2009年にビットコイン運用を開始しています。
名前から日本人説を想像してしまいますが、ドイツのフリーメールを使っていたり、ネイティヴ英語を使用していたりとその正体は未だ謎のままです。
大幅な価格変動はなぜ起きたのか
ここからはビットコインの歴史的な価格変動を見ていきます。
下記は2009年に運用開始してから現在に至るまでのチャートです。
参照元:CoinMarketCap
ビットコインの最初の取引は、2010年5月にピザ2枚10,000BTCだったと言われています。
その後大手メディアに取り上げられて価格上昇したのが2011年。
2013年には一種のバブルが訪れますが中国の規制によりすぐに落ち着きます。
2017年に10万円台だったBTCは11月には100万円を突破し、12月には230万円を達成します。この上昇は日本の法改正(改正資金決済法)によりビットコインが法律上で定義されたことが大きいようです。
翌2018年には下落していますが、これは中国の規制強化やFacebookなどのSNSの広告規制によるものです。その後、乱高下を繰り替えします。
そして、2020年に新型コロナウイルスが世界を襲います。世界中の中央銀行が大規模緩和を行い、法定通貨の価値が下がりました。ビットコインはインフレに強く、またこの時期に著名な投資家がインフレヘッジの手段としてビットコインを購入したため、ビットコインは世界中で注目されるようになりました。
また2020年末には大手生命保険会社がビットコインに投資することを発表し、その桁違いの運用規模からかつてないほどに資金流入が急加速、2021年に700万円を突破します。
2021年にはテスラの大量売りを恐れた狼狽売りから下降トレンドに入り、一時300万円台まで下落しますが、その後エルサルバドルの法定通貨採用やアメリカ初のビットコイン先物ETFが上場したりと好材料が揃い、最高値の770万円を更新しました。
参考:ビットコインの過去の価格推移|2009年から2021年までの動きを徹底解説! | コエテコキャンパス
参考:ビットコイン(BTC)の価格推移の歴史!価格が上昇する理由についても解説 | Coincheck(コインチェック)
参考:【今こそ知りたい】ビットコインが700万円まで高騰した理由をわかりやすく解説
今後ビットコインを保有すべきなのか
もし興味があるのならば少しでも保有しておくことをお勧めします。大切なことは出来るだけ早い時期から持ち続けていることです。
過去の大暴落を何度も乗り越えて最高値を更新しているビットコインですが、まだまだ投機目的の市場参加者が多いのではないかと思います。どの暴落も狼狽売りによって暴落し、その後短期間で買い戻されています。
短期取引ではこの急激な価格変動こそがリスクでありチャンスでもあるわけですが、一般の会社員や主婦が手を出して勝てるスピードではありません。
長期的に運用して、価格が安定したら売却するか、ビットコインそのものを決済手段として活用しましょう。
少しずつ初めて気が付いたら増えていた、なんて可能性があります。
ピザ2枚が1500万円になる時代です。少しだけでも種まきをしておきましょうね。